・皆さん、どうも!こんにちは!
東京建設コンサルタントの高木隆です。
本日は、久しぶりに役所打合せに行ってきました。
若いころは、頻繁に役所に通って、物件調査をしたり、相談したりと身近な場所でした。
今回は、弊社の設計担当だと話が進まないので、偉い人に根回しをしてからの訪問です。
随分前から依頼されている土地なのですが、これが解決が難しい。
確かに、これだと進まないな〜と思います。
詳しいことは、差し控えますが、お役所ならではの事情が満載でした。
役人が悪いのではなく、役所の組織や昔ながらのルールが問題だと感じます。
こればかりは、どうにもならず、コントロール不可能なので、残念ながら諦めるしかない。。
このように仕事をしていると、いろんな問題が出てきます。
ビジネス上の問題を解決するには、冷静に分析をしなければなりません。
分析をする際に、フレームワークを利用することで、思考がしやすくなりますので、ぜひ使ってみましょう。
フレームワークは、ドラクエで言えば、呪文みたいなものと考えてください。
そんなフレームワークを使って、問題を解決する手順は次のとおりです。
1 | まずは問題を発見する |
2 | 発見した問題を整理する |
3 | さらに優先順位を決定して処理をする |
では、早速、①から説明をしていきます。
「問題や課題を発見するためのフレームワーク」は4つあります。
As is/To be | 現状と理想とのギャップを可視化するフレームワーク |
6W2H | 8つの問いを用いて問題を多面的に捉えるフレームワーク |
なぜなぜ分析 | 問題の原因を深掘りするフレームワーク |
コントロール可能/不可能 | 自分達に変えれられるものを知るフレームワーク |
これを使って、弊社保有ホテルの問題を検討をしてみたいと思います。
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①As is/To be
TO BE(理想)
・売上3,000万円/月
・自走可能なオートマティックな組織。すなわち仕組み化ができている組織
・誰もが憧れる強いブランドがあるホテル。フランチャイズ展開できるようにしたい。
AS IS(現状)
・売上200万円/月
・指示を出しても、動かない組織。無秩序な組織になっている。
・ホリディビラと言っても誰も知らない。国内においてブランドとしては弱い。
ギャップ
・売上2800万円の差
・組織が全然だめ。論外。
・ノンブランドと同じレベル。自社すら、どうにもならず、FC展開なんでもってのほか。
紙に落とすことで現状と理想との間に明らかな差があるのは一目瞭然になります。
目を背けたくなるような内容を、文字化することで、客観的な問題点を炙り出すことができる。
さらに、ここにある差を、「6W2H」や「なぜなぜ分析」を使って深掘りをしていきます。
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②6W2H
・問題に対して、具体的に深掘りをする。
・who:人物や組織、役割(を持った人)、グループなど主語を明らかにする。
・what:問題や事象、商品やサービスなど、考察する対象について事実や構造を明らかにする。
・whom:ターゲットや関係人物など対象者を明らかにする
・when:実行日や納期など時間軸(期間やタイミング)を検討する
・where:場所や位置、地理情報やエリアなどを検討する
・why:目的や原因、意義や前提条件、狙い、意図を明らかにする
・how:手段やプロセス、方法、手順、構造などを明らかにする
・how much:時間やお金、人材など、資源を検討する
当てはめてみると、こんな感じになる。
・who:ターゲットとなるファミリー層が少ない10%。(他は社会人カップル25%、大学生サークル20%、女友達10%、男友達20%。単身1%。海外顧客14%)
・what:土曜日は30%前後の稼働。平日、全くお客様が来ない。もはや絶望的である。
・whom:従業員のホスピタリティーが低い。特にホールが不評である。子供に対する笑顔がない。
お見送りやお出迎えがない。そのため、はじめと終わりの印象が悪い。また来たいとは思えない。
・when:雪が降ってしまう11月〜3月は完全な閑散期。ファミリーは学校の休みの時にしか来れない。夏休み、春休み、冬休み、GW以外は、閑散期と言ってもよい。冬はとにかく寒く、灯油代金もかかるので、厳しい。
・where:北軽井沢なので、駅から遠い。軽井沢は長野。北軽井沢は群馬。そのためニセ軽井沢の異名を持つ。そもそも嬬恋村なのでキャベツが一番のブランド。
・why:大浴場(温泉)がない。施設が古い。ベットが狭い。とにかく寒くて、辛い。冬は、車で峠を上がるのが大変である。近隣スキー場が小さい。ゴルフが冬できない。おもちゃ王国は飽きてしまう。近場で美味しいレストランがない。そもそも知らない。
・how:集客ができてない。SNS(FB、Twitter、Instagram、LINE)やWEBを駆使していない。OTAの手入れができてない。在庫管理がしっかりしていない。
・how much:ファミリーは人数が多いので、一人単価が普通でも、全体的に、高額になってしまう。光熱費がかかり、利益率が低く、サービスに回せない。
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③なぜなぜ分析
問題を解決するまで、なぜを繰り返す。複数の原因がある場合は、ロジックツールを使って考える。
・来て欲しいファミリー層が来ない。→そもそも子どもが、このホテルに行きたいと思わない。→遊ぶところが認知されていない→WEB上で表現ができてない→SNSが活用できてない→SNS担当がいない。→若い社員がいない→募集しても来ない→寮がない。
・子どもに人気がない。→面白くない。→イベントがない→実行できる人がいない→支配人を変えないといけない。
④コントロール可能/不可能
自分達が努力で解決できる問題か否かを分析をする。
・コロナ禍で、海外のお客様を呼べない。→コロナはコントロールできない。
・冬の寒いのは、しょうがない。→コントロール不可能。
以上のような、複数のフレームワークを使って、視点をずらしていくと多くの問題を炙り出すことができる。ここまで出来たら、次は、問題を整理する。そして、最後に優先順位を決めて、解決をする。
続きは、また明日!
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